■多数派は「誰かの得は自分の損」と考えている
ある実験では、白人(米国では多数派)の参加者に、「2018年、白人の住宅購入者は銀行から3863億ドルの住宅ローンを受けた。一方、ラテン系は126億ドルだった」と説明した。
その上で、人種間の格差を縮小するため、「白人への融資枠を”維持”しつつ、銀行はラテン系への住宅ローンを増やすべきだろうか?」と質問した。
すると、白人への融資枠は維持されると明言されているにもかかわらず、「ラテン系への融資枠が増えれば自分たちの枠は減る」と白人の参加者は考える傾向にあった。
それどころか「ラテン系への枠を減らせば、自分たちの枠は更に増えるはずだ」と考えた者もいた。
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このような誤解は、多数派と少数派双方にとって有利な状況でも当てはまるようだ。
さらに奇妙なことがある。住宅ローンに制限がなく、借りたい人なら全員が借りられるような状況はどうだろうか? と質問すると、白人の参加者は、「いずれにせよラテン系へのローン枠を増やすなら、白人は借りにくくなるだろう」と感じるという。
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ちなみに、自分たちが損をすると誤解されないのは、自分が属するグループ内の格差が是正されるときだけだった。
例えば、男性間の給与格差を縮小すると伝えれば、そう信じてもらえるが、男女間の給与格差を縮小すると伝えてもダメなのだ。
■実際に、平等性を高める政策が反対されている
■人間は相対的な優位性の低下を嫌う
ブラウン氏らは、不平等が社会全体にとってどれほど重荷なのか、人は誤解しているのではないかと指摘する。
こうしたゼロサム思考は、格差是正をする上で大きな障害になるだろう。
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編集元: この世から不平等がなくならない理由。人は本質的に平等を望んでいないという研究結果