そしてこの4月、保険で体外受精ができるようになり、以前にも増して混雑するようになった、その同じクリニックで、Nさんは再び採卵をした。Nさんが、いつものようにいい胚がたくさんでき、その状態について説明を聞きに行った時のことだった。
「11個もいい卵が採れて、すべて受精に成功して、うち8個は分裂を止めることなく胚盤胞まで育ったと聞いたんですよ」
これまでなら、ここで、できた胚盤胞すべてが凍結され、その写真などを見せてもらいながらそれぞれの説明を聞くことができた。
ところが今回、なんと、Nさんの子どもになったかもしれない8個の胚盤胞のうち、写真を見ることができたのは3個だけだった。残りは「グレード(胚を細胞の方や分裂の状況から評価する基準)」が低かったため、すでに廃棄されたあとだった。
グレードの高いものしか残してもらえない理由は、保険でおこなう体外受精には「子宮に胚を6回戻すまで」という回数の制限があるからだった。そして「凍結胚が残っている状態では新たな採卵をしてはいけない」という規制もある。
「わかります。もちろん、わかるんですよ、その論理は」
そう言いながら、Nさんは言った。
「前回、自費で採卵した時は、こんなことはありませんでした。自分の胚を子宮に戻すか、凍結保存しておくか、廃棄するかは、クリニックで説明を聞きながら、自分で決められたのです」
「もし、グレードが決まった時に連絡があって、胚を残すかどうか聞かれたら、残しましたか?」と私が聞くと、Nさんは即答した。
「はい、絶対に。だって、その中に『運命の子』がいたかもしれないじゃないですか。その分、余計にお金がかかったとしても、私は捨てたくありませんでした」
「あと、ほんのちょっとで捨てられずにすんだ子たちでした。もう少し、あの胚たちの持つ『可能性』に目を向けてあげたかった。自分の中で、気持ちの整理はまだついていません」
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編集元: 120万→34万円でも…不妊治療の保険適用「知らぬ間に受精卵が捨てられた」衝撃
そもそも保険診療でこうした事を行う場合年齢制限をかけるのが大前提だと思う。
30を超えて自然の摂理に反して医学的に無理くり妊娠出産をできたとして発達障害やADHD等のソフトの障害、疾患を抱えているかどうかはダウン症等のハードの障害疾患と違って生まれてみないとわからないからだ。
そうしたリスクを無視して治療を強行した結果が支援学級の爆発的増加ではないだろうか。
タイムラグを経て近い将来こうした事が社会問題になる事は間違いない。
高齢出産で無理やり生まされた発達障碍児はまごう事なき菅義偉の思い付きの犠牲者。
こいつのやる事なす事は菅当人の思い付きだけで悪意が無いだけに余計質が悪い。
コロナで泣きながら逃亡してくれたのにまたいけしゃあしゃあと復権する気満々だからね。
この思い付き大魔王は。