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数時間前まで元気だったチロルが、なぜ突然亡くなったのか。
せめて最期に何が起きたのか知りたい──。
女性は民事調停を申し立てたが、病院側の関係者や代理人は出席せず、不成立に終わった。
弁護士にも相談した。しかし、動物医療過誤は専門性が高く、引き受け手を見つけるのは難しかった。
最後に女性が選んだのは、弁護士をつけずに自ら裁判を進める「本人訴訟」だった。
「チロルのことを一番知っているのは私です。それなら、自分自身で進めたら納得できるかもしれないって。どこまでできるか不安もありましたが、結果がどうあれ、最後までやってみようと思いました」
ある時、取り寄せたカルテのモニター記録に違和感を覚えた。
病院側から説明されていた「心肺停止」の時刻より後にも、血圧を測定した記録が残っていたのだ。
「血圧が測れるということは、心臓が動いて脈があるということです。やっぱりおかしいと思いました」
病院側によると、チロルが亡くなった日は北九州市が雪に見舞われたため、歯石除去に立ち会っていた看護師を帰宅させていた。
その後は、獣医師が一人で、麻酔をかけたチロルを処置していたという。
さらに、モニターの警報アラームもオフになっていた。
福岡地裁小倉支部(今泉愛裁判長)は2025年2月、獣医師が単独で処置にあたっていたことや、アラームをオフにしていたこと、処置内容や監視体制について事前の説明を怠ったことを認定し、チロルの死亡との因果関係を認めた上で、病院側に対して女性へ約53万円を支払うよう命じた。
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編集元: 愛犬チロルはなぜ死んだのか 歯石除去中に急死、飼い主が本人訴訟で“カルテの矛盾”突き止め勝訴

















